2023年12月23日(土)開催
第1講
13:05〜14:25
政治制度論 担当:野々山
「現代政治学が目指すもの ポリサイ入門
--首相と大統領、どちらが強い?」
「政治」というと、主張が強くて怖い、権力にまみれた汚い世界、何となく触れてはなら
ない話題、というイメージを持たれるかもしれません。日々のニュース等から得られる情
報を見るに、自然な反応です。
しかし、学問としての「政治学」はそんな印象論を超えた魅力があります。数ある方法論
のなか、報告者は国内政治の制度・ルールに注目し、政治家の個性、争点、時勢の特徴を
超えた、政治現象の理論的な説明を目指すアプローチを紹介します。
科学としての政治(political science)の面白さを、法学研究科の院生がお届けします。
第2講
14:35〜15:55
社会学(自衛隊研究) 担当:津田
自衛隊の研究というと、どういうイメージをお持ちでしょうか。兵器研究? 軍事マニア? 憲法論争?政治的争点について言い争っているイメージでしょうか。
2000年代以降、自衛隊と社会との関係を扱う研究が増えています。大半が50代で定年となる自衛隊退職者は退職後に何をしているのか。自衛隊を対象とする小説やアニメで自衛隊はどのように描かれてきたのか。こうした身近な問いをたてることで、「戦後の軍人」の戦後史が、防衛政策論や政治史とは異なる角度から見えてきます。
今回のミカタでは、自衛隊を対象とする研究動向を整理することで、これまでに扱われていない研究対象の多さを示します。そのうえで、自衛隊の何が問いになり得て、どのような手法で研究できるのかなど、自衛隊を研究対象とする際の見方をご紹介します。
ディスカッション
16:10〜17:30
どちらも「国家の権力」に着目して研究を進める分野ですが、それぞれの分野は社会問題や政治情勢といった「現代」に、どのようにアプローチしているのでしょうか?
政治や国家権力に詳しくない聴講者にも開かれた仕方で、それぞれの「現代」の「見方」に迫ります。