生物多様性と進化について1

担当:亀岡(分類多様性学)

概要

 

生物多様性という言葉は、近年急速に私達の生活の中に溶け込んできたように思う。

 

生物多様性が減少している、生物多様性を守ろうというキャッチフレーズはそこかしこで見かけるようになった。

一方、では生物多様性とはなんだろうかと問われた時に、明確に答えられる人は多くはないのではないだろうか。

 

本講義では、「生物多様性が生じる機構」について、「進化」というワードに焦点を当てながら説明していきたいと思う。

 

講義を終えて

 今回の講義では、ざっくりとではありますが、生物多様性や進化についてお話ししました。どちらも話し始めればキリがなく、壮大なテーマですので、「まずは興味を持ってもらう」ということを念頭に置きつつ、スライドを作成いたしました。

 

 お話ししたのは非常に初歩的な内容で、高校で生物を専攻していた学生さんがいた場合は、重複する内容があったかもしれません。今回来てくださった学生さんの中にはいませんでしたので、とても新鮮な反応を見ることができ、楽しく講義をすることができました。

 

 最後には振り返りを兼ねた問題を二題出題しましたが、鋭い意見がたくさん出たことが印象深かったです。学生さんの反応がよかったお陰で、スムーズに講義を進めることが出来ましたが、質問に対する答えを言う時に、つい専門単語が出てしまうなど、私自信にまだまだ課題も多くありました。次回の講義への反省点としたいと思います。

アシスタントコメント

 NF(11月祭)の直前であったためか学部生の数こそ少なかったものの、総じて非常に成功しており、よい講義であったと思う。題材が興味深いのみならず、その見せ方も非常に工夫されており、聞いていて引き込まれるものがあった。また、聴衆とのインタラクションも考慮されており、その場にいた人が本当に参加できていた(この点に関しては、人数が少なかったことがかえって良かったのかもしれない)。

 ただ、検討会でも指摘があったが、進化生物学についてもっと知りたいと思わせる講義だっただけに、さらに進んで学びたい人向けの読書案内などは欲しかった。ぜひ、次回以降にどこかで紹介していただければと思う。

 

須田(解析学)