菌類とは

概要

 皆さんは、菌類と聞くとどのような生物を思い浮かべますか?
 皆さんが今思い浮かべられたその生物は、普段、どこで何を食べ、どのような生活を送っていますか?
「除菌」や「菌活」など、近年様々な場面で「菌」という単語を聞くようになりました。しかし、その「菌」が実際どのような生物なのか、説明できる人は多くはないと思います。菌類は、我々の食卓にものぼる身近な生物です。また、自然界においても、分解や植物との共生を通じ、生態系の維持に不可欠な役割を果たしています。
 第一回の講義では、そんな菌類について基礎的な情報をお話ししたいと思います。菌類は動物とも植物とも全く異なるユニークな生き方の生物です。今回の講義では、菌類とはどのような生物なのか、簡単なイメージを持っていただくことが目標です。

講義を終えて

今回の講義では、「菌類とは?」というテーマで、菌類とはどういう生物なのか、生態系の中でどのような機能を担っているのかということについてお話しさせていただきました。菌類という言葉自体は耳にしたことがある方が多いと思いますが、それが具体的にどのような生物を指し、どのような生活を送っているのかを知っている方は意外と少ないように思います。実際、今回の講義でも菌類と細菌を混同されている方が多く見受けられました。そのような背景を受け、今回の講義では、まず、菌類がどのような生物を指すのかを知っていただくことを一つの目標としておりました。加えて、菌類の3つの生き方(腐生・寄生・共生)を紹介し、生態系の中での機能に触れることで、菌類に興味を持っていただければと思い講義を構成したのですが、これら二つの目標は、講義中の皆さんの反応やフリートークでの質問を見る限り、十分達成できたかと思います。一方で、機能に関わる話は、個々の機能に関する情報伝達がメインになってしまい、全体像が見えづらくなっていたかなという反省もありました。とはいえ講義全体を通してみると、学生さんの反応も良く、和気藹々とした楽しい雰囲気で進めることができ、良かったと思います。
最後に、講義に参加された方に向けて、ばいきんまんは何の仲間かわかりませんが、カビるんるんは菌類ではないかなと思ったので書き添えさせていただきます。