第9回 列島の中世を旅する―歴史の中の人と生存

担当:村上絢一

概要

私たちが生きる現代社会では、

国民国家のもと法や裁判・警察・医療・教育などの諸制度が整えられ、

理念としては一人ひとりの人権が保障され、日々の経済生活が営まれています。

しかし、今からおよそ900年前から400年前の中世と呼ばれる時代には、

この同じ日本列島で、現代とは異なる世界が展開していました。

そこに強力な国家は存在せず、人々は峻厳な身分制に整序されていました。

そしてそこは、戦乱や災害により生きることの非常に困難な世界であったと考えられます。

前半では、前回の講義で皆様に『一遍聖絵』をよみ、あげて頂いた気付きを整理し、

他の史料と突き合わせて解釈を試みます。

後半ではこれまでの内容を総括し、

現代とは異なる時代に生きた人間をどのようにとらえるか、皆様とともに考えます。