第8回 どのようにしてλ-(BETS)_2FeCl_4は低温で反強磁性絶縁体転移するのか。そして、それの何が楽しいのか?

担当:瑞慶覧長空

概要

「磁性有機導体λ-(BETS)2FexGa1-xCl4はx=1の際低温で反強磁性転移し、

その機構については未解明である。

フェルミ面がネスティングしていることによる伝導電子のSDW転移によって

反強磁性転移が生じているのではないかと考え、理論的に研究を行っている」

ときくといまいち何が面白いのかわからないと思います。

私もそうでした。これは修士二年生である現在の私の研究テーマです。

 

一方第一回の講義で、

シンプルな数式から複雑で面白いカオスが説明されることを見ました。

それは面白かったでしょうか。面白かったとしましょう。

今回の講義が終わった際には、

上述した研究の内容もそれと同じように面白いと感じられるはずです。

 

研究の詳細というよりは、

どのような経緯を辿って研究が進んでいったのかについて、

具体的なエピソードを元に紹介していきます。

多分物理学に興味が無い方でも楽しめる回になると思います。

講義の後半では現在私が解決したいと思っている内容について話します。