セックス・アンド・ザ・アンソロポロジー

担当:福田(文化人類学)

概要

前回は禁忌(タブー)についてお話ししましたが、性に関する禁忌のない社会はないでしょう。性についての話をすることも、多くの場面では禁忌となるかもしれません。しかし、性は人類にとって重要な側面であり、性について扱う人類学は古くから存在しました。

人類学と言うと、「未開」な文化やかわった習慣を研究するイメージがあるかもしれません。ですが、世界中のおもしろおかしい性にまつわる習慣を集めるだけでは人類学とは呼べないと、あらかじめおことわりしておきます。

 

一口に性と言っても、切り口はとても多くあります。テーマもフィールドも、女性器切除などの「伝統」と現代的価値観の対立、自然科学、近親相姦、風俗店、婚姻、セクシャルマイノリティ、といった具合に、幅が広いのです。

今回の講義では、「ジェンダー」と「エロス」を中心に据えて、文化人類学は性にどのように向き合ってきたのかを提示し、それを踏まえたうえで後半ではみなさんにも議論してもらいたいと思います。