間(ま)とはいったい何か

ロレダナ スコルシ(庭園論・美学)

概要

 

間に合う、間抜け、間違いなど、間(ま)が含まれる表現を使うことが頻繁にあると思いますが、間(ま)は何かと聞かれたら説明できますか。

間(あいだ)、間(かん)、間(けん)など、同じ漢字を書いても、文脈によって違う読み方をして、違う意味で使われることがあります。

 

日常会話で使われる一方で、間(ま)は芸能でも活躍しています。間(ま)と言えば、能をイメージする人が多いでしょう。

建築の間(ま)、能の間(ま)、舞踊の間(ま)、お茶の間(ま)、絵画の間(ま)など、実は芸能の間も様々です。日本庭園においても間(ま)が多様な様式であらわれています。庭園を見に行く方は、それらを無意識に体験します。

 

この授業では、日本庭園における様々な間(ま)を分析し、間(ま)の多義性を具体的に認識してもらったうえで、様々な間(ま)の意味をささえる共通のベースを解説します。

 

間(ま)は日本的なもので、日本人でない方にわかりがたいと言われています。しかし、現在グローバル化した世界の中で、日本的といわれるものこそ、それを日常に体験できない人に紹介できる頭の柔軟性、説明力が重要なのではないでしょうか。

皆さんが無意識に使う間(ま)の意味を言葉にしようと思ったら、どのポイントをおさえれば重要なのかを一緒に考えてみませんか。