第4回 史料に広がる世界を探る―歴史学の方法

担当:村上絢一

概要

歴史学は様々な「過去」の痕跡をもとに、その解釈を試みる学問です。

高校までの歴史の授業は、

すでに誰かが記述した教科書の筋書きを知ることに主眼が置かれています。

それでは、その教科書の記述はどのような根拠に基づいているのでしょうか。

目の前に存在しない「過去」は、どのような手続きを経て認識されるのでしょうか。

そして、「過去」を研究することにどのような意味があるのでしょうか。

 

この講義では、講師が専攻する日本中世史を主な題材に、

上記の認識論的・方法論的関心に答えます。

前半では、具体的な分析素材に触れることで、日本史に限らず、

歴史学に共通する視座の獲得を目指します。

後半では、「一遍聖絵」を読み解くことで、中世に生きた人や風景を観察し、

「異世界」としての中世社会を考えます。