21世紀の化学-環境に関わる諸問題の解決に向けて-

担当:吉田真人

概要

 前回の講義では、化学の歴史上の発明が人類の発展に大きな影響を与えてきたことを説明しました。第二回目の講義となる今回は、これまでの化学が抱えていた課題を、これからの化学がどのように解決するのかについて取り上げます。現代においては、化学物質が環境や健康に与える影響や、資源の枯渇が問題とされるようになりました。その結果、ただ有用なものを作り出すだけでなく、物質の合成、使用、廃棄に至るまでの総体が周囲に及ぼす影響までを考えて合成反応をデザインしようという「グリーンケミストリー」の考え方が生まれました。今回の講義では、12箇条からなるグリーンケミストリーの理念を最先端の研究例とあわせて紹介します。

 また、前回の講義で最後に紹介した水素は環境負荷の小ささ、資源の持続可能性の点から非常に有用な物質であり、化学の立場からも水素を活用したエネルギー問題への取り組みがなされています。水素社会の実現には水素の製造、運搬・貯蔵、利用法が確立されなければなりませんが、このうち水素の製造、運搬・貯蔵について触媒を活用した最先端の研究例を紹介します。

講義を終えて

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